生成AI関連ニュース 2025年1月27日

先取り!ChatGPT、エージェント機能「Operator」とは?

めまぐるしく日々進化していく生成AIツールですが、ChatGPTにおいては1月23日頃に、スムーズなAI体験を更に加速させる機能「Operator」が米国を中心としてリリースされているようです。
※利用するには以下のサイトにアクセスする必要がありますが、現在日本ではまだアクセスが出来ません。
https://operator.chatgpt.com/

いつ、どのユーザーに向けて発表されたのか?

OpenAI社のサイトを見ていくと以下のような説明になっています。
OpenAIは2025年1月23日、新たなAIエージェント「Operator」のリサーチプレビュー版を発表しました。このエージェントは独自のブラウザを用いて、ユーザーのためにウェブ上のタスクを自動的に実行する能力を持っています。現在、米国のChatGPT Proユーザー向けに提供されています。

Operatorとは何か?

Operatorは、OpenAIが開発したAIエージェントで、ユーザーの指示に基づいてウェブ上のタスクを自動的に実行します。例えば、フォームの入力、オンラインでの買い物、レストランの予約など、日常的なウェブ操作を人間のように行うことができます。

Operatorの主な機能

  • タスクの自動化
    • ユーザーの指示に基づき、ウェブ上での複雑なタスクを自動的に実行します。
  • GUIとの対話
    • ウェブページ上のボタンやメニュー、テキストフィールドを操作し、人間のユーザーと同様の操作を行います。
  • スクリーンショットの解釈
    • 画面上の情報を理解し、適切な行動を決定します。

例えば旅行サイトの予約を自動でとってくれる。

「トリップアドバイザーで最も評価の高いローマ日帰りツアーを見つけて予約してください。」
このような文章を入力すると、まるで人間が行うかのように、トリップアドバイザーで自動的に「最も評価の高いツアー」を見つけて予約までしてくれるというものです。

いよいよGoogleを越えてくるのでは?

このOperatorの凄いところは、「代わりに行動をしてくれる」というタスク処理です。
例えば、Googleで検索した場合、探索⇒比較⇒意思決定⇒購入などいくつかステップを踏むことになります。特に比較⇒意思決定のプロセスはどうしても時間がかかってしまうところ。その部分さえも省略化されてしまうというのだから凄いことです。

しかし、比較検討や意思決定においては人間の得意とするところであり、どれくらいの精度が担保されるのかという不安はまだまだ残ります。おそらくより具体的かつ目的が明確な指示が好かれ精度が上がるようなものだとは想定していますが・・・・いずれにせよ、近い将来、高度な精度をもって処理されることが可能になるのであれば、私達が普段行っている「探索」というタスクが必要なくなり、「結果」だけ待てばよい、そんな素晴らしい体験ができるようになるのかもしれません。

AIエージェントという考え方

日本ではあまりまだ聞き慣れませんが、海外では「AIエージェント」という言葉が様々な場所で使われています。自分の行動を代替してくれる存在という意味でしょう。上記で紹介した「Operator」の機能(=AIエージェント)が認知され、誰でも使えるようになってくるといよいよAIという存在がより身近になってくるかもしれません。

そんな時代を迎えるにあたって、今のうちから生成AIのツールに慣れておくことはとても大事なことかもしれません。例えば「AIにどんな指示を与えるとよりスマートな回答が返ってくるか」あるいは「どんな指示がリスクになるのか」など、AIとの向き合う術を身につけておくと、更に技術が進化したときに効率よくAIと向き合うことができるようになるでしょう。

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