「たべみる」に学ぶデータサービス事業のポイント

「たべみる」に学ぶデータサービス事業のポイント

クッグパッドのデータ分析力

『「少し先の未来」を予測する クックパッドのデータ分析力』という書籍から学ぶべきデータサービス事業のポイントについて紹介します。

書籍では「たべみる」というクッグパッドが提供する食品メーカー、食品流通、小売業向けのデータサービスのリュニューアルの経緯を通じ、データサービス事業のポイントが解説されています。

 

「たべみる」はクックパッドのレシピの検索履歴データを加工して、

生活者の食べたい・作りたいというニーズを可視化して提供するサービスです。

食に関するキーワードの日次・年間での検索頻度の推移や一緒に検索されやすいキーワードの組み合わせなどの情報が

webブラウザの操作を通じて簡単に取得できます。

たべみるのデータを元に小売業では売り場作りや販売計画に活かされ、

食品メーカーでは商品開発に活かされるなど食に関する事業者の間で幅広く活用されています。

 

データサービスを多くの人に利用してもらうには、

データが提供する価値というのが大前提にあり

① データの信頼性

② わかりやすさ

③ 利用しやすさ

という3つの要素が必須であると述べています。

 

先述した通りたべみるはクックパッドのレシピの検索履歴を使用しています。

レシピを検索するのは慣れていない料理を作るときや、いつもの料理を少しアレンジしたいときに多くされるそうです。

検索が増えるという事は、手慣れてないけど関心を持っている人が増えている、

食材や料理のいつもと違う調理方法を知りたいと思っている人が増えている状態を表しており、

レシピの検索履歴で見られる変化は「食べたい・作りたい」の今まさに起こりつつある興味の方向を指し示していることになるそうです。

たべみるではこのレシピの検索履歴に元づいて未来のニーズを把握できるという点が、

データの持つ独自性であり提供価値になっています。

また、クックパッドは月間5600万人が利用しており、料理をする人が日々使うサービスであり、

得られるデータの量という点でも価値が高いと言えます。

 

そのデータの価値をベースに

①データの信頼性は、感触に合うデータであるかどうかという観点を重視しているそうです。

クックパッドで使われているキーワードは、メニュー、材料、イベント名など5万種類以上があるそうです。

検索キーワードは自由に入力されたテキスト情報であり、表記・表現のブレが多く含まれており、

その検索キーワードをそのまま集計すると、感覚にあったデータが得られなくなるそうです。

そのため、類義語の辞書を独自に作成し、意味の同じキーワードはまとめて集計をしているそうです。

 

②わかりやすさではデータ分析に慣れていない人もすぐに実務に役立てられるという点を重視しており、

ユーザが手間をかけずに資料作成ができるように時系列データは一般的に利用される折れ線グラフを使って表記にするなどの

わかりやすいデータ表現を心がけているそうです。

 

③利用しやすさはいつでも気軽に利用できるという点を重視しており、

webサービスという提供形態にしており、応答速度を0.5秒になるようにしているそうです。

webサービスなので、webブラウザとインターネット環境があれば、いつでもどこからでも利用できます。

また、知りたい情報が0.5秒以内の応答速度で得られる体感速度はストレスのない体験を提供していると言えます。

 

これら3つの要件の他にも、様々なポイントが紹介されているので、

データサービス事業に興味のある方は一読することをお勧めします。