ロボットは東大に入れるか

ロボットは東大に入れるか

  1. 受験シーズンはほぼ終了し、受験生は合否に一喜一憂している頃かと思いますが、
    東ロボ君のことをご存知でしょうか?

東京大学入学試験の合格を目指して開発されている人工知能の名前です。
開発は、国立情報学研究所が中心となってプロジェクトで取り組まれていて、2021年度の東大合格を目指しています。

プロジェクトは2011年から始まり、連携基盤の構築および、社会・数学・理科・英語・国語と各教科に分かれて研究が進められています。

目的は、東大入試を突破できる計算機プログラムを開発することで、「思考するプロセス」を研究しようと言う事だそうです。

人工知能は、そのやり方やルールが明確である暗算や、チェス、将棋などは得意としていて、最近はあらゆる分野で活用が進んでいます。
しかし、試験問題を解くとなると、その文脈を正確に読み取り、答えを得るために必要となる記号や数式、計算プロセスまで、落とし込まなくてはなりません。
特に、人間にとっては常識であるため、問題文に明記されていない暗黙知を見出して、そのプロセスへ組み入れる事が、難しいようです。
例えば、金属の棒は、そのままでは硬いのですが、熱すれば折り曲げる事ができ、更に冷えるとそのまま固まると言う自然現象は、人間は日常的な体験で身につけて
います。
しかし、人工知能はこの様な日常の常識となっている物理法則や材料の性質などを踏まえて問題を読み解くことは苦手なのです。

 

 

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2015年時点での、東ロボくんのセンター試験の模試の成績は、全体の偏差値が57.8、特に数学と地歴は60近く、好成績を獲得しています。
一方、二次試験では、世界史以外は学生平均を下回る残念な結果となりました。

今後も研究開発は続けられますが、東ロボくんの合格への道のりは、中々険そうです。
たとえ合格が叶わなくても、このプロジェクトにおいて、人工知能が体験的な物理法則を習得したり、人間の心理の理解や人間らしい表現ができる様になれば、より人間に近いロボットの開発に繋がり、素晴らしい成果が産み出されることでしょう。

いつか、鉄腕アトムやドラエモンのようなロボットが、現実に現れる日が来るかもしれません。
引き続き、東ロボくんを応援して行きたいですね!