博士号取得者がビジネスマンになるいくつかの方法の1つとしての、データサイエンス専門家という道(その2)

博士号取得者がビジネスマンになるいくつかの方法の1つとしての、データサイエンス専門家という道(その2)

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入社まで全くの専門外だった私が。データサイエンティストと呼ばれる職業になって、曲がりなりにも人並みの給与をもらうまでの道のり。今回は入社までについて紹介したいと思います。

前回の記事でも書いたのですが、私は大学・大学院では生物物理という領域の研究を行っておりました。最終的には博士号まで取得しております。出身大学ですが、そこそこ有名な国立大学です(理系しかいない…という特徴があります)。私が学位を取った頃というのは、ちょうと「高学歴ニート」という言葉が世の中に出回り始めた時期でした。

高学歴、たとえば博士号までとった人間がアカデミックに残ろうにもポストがなく、一方で産業界では「博士はクセが強すぎて採用できない」という認識が強く、結局、どこにも行く事がなく家でニートをやっている…という社会現象です。当時、博士号取得者の内、25%程度が無職・行方不明・死亡になっているというデータもあったそうです。これをコミカルに表現した「博士の100人いる村」というサイトは、当時、結構有名でした。
http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html

私は最終審査が遅れたこともあって、3月になってようやく学位が取れる事が決まりました。ですから、4月に入社するための会社を3月に探し始める…という、なかなかに危機的な状況だったことを覚えています。

一方、当時「データサイエンティスト」という言葉はまだ世の中にはありませんでした。私が就職した会社も含め、データサイエンスをビジネスに応用しようとしている会社は、職種の認知が低いため、学生にリーチする事ができませんでした。そんな状況だったので学生が大学で何やってたか?とか、博士号取得者かどうか?なんていう話はある意味どうでもよく、とにかく教えれば何とかするヤツを採用したい…という状況だったようです。私はそういう状況にあって、たまたま、現在も在職している会社に出会い、就職する事になりました。

ちなみに上記のような時代を経ているので、2010年以前(=データサイエンティストという仕事が注目を浴びる前)からデータサイエンス系の仕事をしていた会社は、自社に教育のノウハウを貯めている事が多いです。素養がありそうな人ならば、学卒だろうが、修士卒だろうが、博士号取得者だろうが、はたまた選考が異なっていようが、とにかく採用して自社の戦力に育てていた実績を持っています。そんな地盤があるので、前回の記事でも述べた通り、選考の違いなどはどうでも良いのです(特に初めて社会人になる人については)。そして、この記事の題名通り、博士卒にとっては、ビジネスサイドに移る絶好の契機になり得ます。

次回はいよいよ本論で、1年目の私が、仕事をキャッチアップするために学んだ内容について書いていこうと思います。

 

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