人工知能に資産管理の相談を ~話題のFinTech、および、ビッグデータ解析技術の可能性(その3)

人工知能に資産管理の相談を ~話題のFinTech、および、ビッグデータ解析技術の可能性(その3)

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アメリカ Mint.com や日本のマネーフォワードのように、アカウントアグリゲーション(様々な金融機関に分散した口座・クレジットカードなどの利用履歴などを集約する技術)をコアにしたサービスが流行しつつあり、個人資産・出費に関するビッグデータが蓄積しつつあります。(前回の投稿を参照)

これらのサービスは個人の資産管理をサポートしてくれるわけですけど、利用者が増えてきた今、送客プラットフォームに進化していくだろうと予想されます(アメリカでは既にその動きが見られます)。サービス利用者が保持している資産、利用している金額、その用途の情報が集まるのです。これを分析すれば、ある個人の購買力(あといくらぐらいお金を使いそうなのか?)、購買傾向(どんなモノにお金を払うのか?)を把握する事ができるはずです。BtoC企業ならば、自社の製品にカネを払ってくれそうな顧客を送客してもらうために、ココに広告を出稿するでしょう。

実際、クレジットカードを送客プラットフォーム化するというアイデアは既に実行されています。クレジットカードの利用者の属性や利用履歴を分析する事で、クーポンや特典を表示させる仕組み(CLO:Card Linked Offer)が普及しつつあります。以下のような記事もあります。
http://www.sbbit.jp/article/cont1/28861
http://finance-startups.jp/2014/01/us_clo_players_map/
クレジットカードサービスを行うとなると参入障壁も高いわけですが、Webサービスならば、はるかにローコストで送客プラットフォームを構築できます。(クレジットカードでは保有資産に関する情報は取得できないので、もしかすると、資産管理サービスの方が情報がリッチかもしれません。)

このような状況になってくると、人工知能が1人1人に最適な資産管理方法をレコメンデーションしてくれる…というサービスも生まれてくると考えられます。現在、資産管理については、銀行の窓口だったり、外訪さんだったり、あるいは、お抱えのフィナンシャルプランナー、税理士さん等に相談するのが主流だと思いますが、人工知能によって代替できるかもしれません。ビッグデータ屋さん、データサイエンス屋さん、人工知能屋さんにとっては楽しみなテーマだと思います。